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DG LIFE - Fall To Heaven / オリジナル

http://dg-life.net/fall_to_heaven/img/FTHbanner.jpg

(試聴ファイルは特設サイトへ)

Title : Fall To Heaven
Circle : DG LIFE
URL : http://dg-life.net/fall_to_heaven/

Fall To Heavenはクラブミュージックのリリースに定評がある、DG LIFEのトランスオンリーコンピレーションアルバム。
トランスはサブジャンルを問わず基本的に尺が長い音楽であるため、近年ではデジタルリリースが主流となっているが、この作品は果敢にもCDという媒体で13曲(内イントロアウトロを除き11曲)を収録している。

Tranceという括りから先の知識を得るにはそれなりの数の曲を聴いていないと判別することは難しい。「これはProgressiveで、これはHard、これはPsyで…」などと言われてもイマイチ掴みにくいものなのではないだろうか。
厳密なジャンルに縛られてばかりいては曲そのものを楽しむことはできなくなってしまうが、ある程度の知識を持った上で再生していくことが楽しいのは事実だ。そういうわけで、今回はFall To Heaven収録曲の一部を抜粋し(つまり自分が分かるところだけ)、ジャンルを照らしあわせながら記事を進行していきたい。

その前に、サークルのDG LIFEであるが、メンバーがそれなりに居る中で、全員がコンポーザーという異色サークルである。
クラブミュージックが得意という旨は先に述べたが、トランスの他に主にハードコアテクノ(特にUK、ハッピー寄り)のコンピレーションをリリースしている。
ウェブでのフリーリリースが多いのも嬉しい。Lucky Like Starはフリーリリースで聴けるハッピハードコアのコンピではかなりクオリティが高いものとなっている。

では中身に入るとしよう。前述のとおり、13曲構成。収録時間は1時間7分。十分すぎるボリュームとなっている。

サークルの代表、DEIのIntroから始まり、同じくDEIのWhisperから本編に入っていく。
Whisperは直球にして王道Tranceと言ってよいだろう。強いて…いや敢えてサブジャンル的な表現をすれば、Epic Tranceあたりではないだろうか。
3曲目、Tiyes SinkのCrestはテッキーな音が表に出ているが、これもTranceと表現していいだろう。一部サイケっぽい雰囲気も出ているのが面白い。オリジナリティ溢れる1曲になっている。
4曲目のH.U.T GiGARのFoschia MarcatoはEuro Tranceあたりのジャンルを意識しているのではないだろうかと思う。トランスにしては若干アップテンポでサビのウワモノがEuro Tranceに特徴的なメロディアスさを含んでいる。
次に5曲目のHyper Whiteだが、これはUplifting Tranceだろう。Euroの音を更に高音に寄せた恍惚感の強いメロディが特徴。このままシングルカットでbeatportで販売していても何も疑問はないクオリティである。
若干飛んで8曲目、Ever Dreamedは昨今人気のEnergetic Tranceである。特徴はNRG系に通ずるシンセと速めのBPMである。『Energetic Trance』という名前でコンピレーションが4枚ほど(内1枚はStripEのアルバム)発売されているので、気になった方はそちらもチェックしてみよう。
最後に10曲目のJames HonorのPleladesを挙げておこう。BPM速めのHard Tranceに仕上がっている。この辺りの詳細なジャンル分けはかなり難しいので僕自身、相当に自信がないが、まあ、ジャンルの雰囲気だけでも掴んで頂ければと思う。

このCD1枚でTranceを全て網羅することはもちろん不可能だが、この音楽の入り口として、そして何よりヘビーリスナーも楽しめる作品であることは間違いない。
この記事で解説したジャンルについては、かなりのところ憶測や思い込みも含まれていることだろうと思うので、正しい知識を持ちあわせたい場合は出版物に頼って頂ければと思う。