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黒夜葬 - APOCALYPSE -穹劫黙示録- / 東方アレンジ

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→ Apocalypse -穹劫黙示録- 〜 あきばお〜こく

 

東方メタルアレンジの実力者、刹那のサークル「黒夜葬」の5thアルバム。
現在は黒夜葬という名前は使用しておらず、Vermillion-D Alice Syndromeというサークル名で幅広く活動している。

全編東方旧作BGMのアレンジ。馴染んだメロディが流れてこない!と二の足を踏んでしまうかも知れないが、転機を求めてCDを買うのもよいだろう。

暴力的なギター、現在の日本でよく使われる言葉である「ゴシック的」なインストゥルメントの数々、荘厳なクワイアに重ねられる機械的なピアノと重厚なドラムス。
この字面を見るだけで血沸き肉踊るような構成の音楽だといって差し支えない。
そして何よりその刹那の文豪っぷりから放たれるタイトルの数々である。読むと震えが止まらない。
黒夜葬の音楽はこのスタイルで終始貫かれる。デカダンスへと至る幻想ではないが、どこか退廃的で、重低音と声楽が共鳴するアナーキー
安っぽい言葉なので使いたくはないが、広範に意義を浸透させるために使用されるべき言葉は「厨二病」である。

この作品は5thアルバムであると最初に書いた。彼の実力が確かに培われてきたことを作品を通じて証明する作品となっている。
リリースは2010年。黒夜葬でリリースしたCDとしては、最後から2番目の作品である。
8曲構成で、収録時間は32分。インストで、ジャンルは前述のとおり。
視聴者はまず1曲目のAlice In Nightmare -絶対少女領域-からクライマックスと言わざるを得ないだろう。最後までこのテンションなので臆さずに、いやむしろ期待して再生を続けて欲しい。
2つの少女の物語を挟み(なぜ少女なのかは原曲のタイトルをご確認頂きたい)、4曲目のEschatology -終末幻視症-に入り、1つ目のヤマを迎える。
そして5曲目、アルバムタイトルであるApocalypseを冠した、Apocalypse -神蝕世界-に突入し本当のクライマックスに向かっていく。

音楽はうるさい方が好きな人間にはたまらない作品となっている。
黒夜葬としては長らく活動がなく、インスト曲もしばらく発表されていない。
が、Vermillion-D Alice Syndromeではボーカル(グロウル)も交えた、黒夜葬の音楽を踏まえた一歩先の音楽で我々を愉悦に誘い続けている。
この作品自体は既に4年前のものとなっているが、現在の彼の活動にも注視していきたい。