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Sound Ave. - Driven' De:st-ructure3 / オリジナル

http://soundave.net/sacd0020_dd3/img/dd3_bannerb.png

 
Title : Driven' De:st-ructure3
Circle : Sound Ave.
URL : http://soundave.net/sacd0020_dd3/

ダンスミュージックと言えばバスドラムの規則的な刻み、つまりは四つ打ちが定番であるが、たまにはそこから離れた音楽…つまりはブレイクビーツやそれに準ずるサブジャンルを聴いて縦にノりたい時もあるだろう。
Sound Ave.からリリースされているシリーズ、Driven' De:st-ructureはまさにその気分に最適な作品と言える。

Sound Ave.はfangが主宰を務めるサークルで、ドラムンベースブレイクビーツ、ハードコアテクノ等のジャンルを得意とする。
現在の最新作はC85での頒布の『ATROCIOUS -BEYOND-』。こちらは「ワル」をコンセプトにしたコンピレーション。イリーガルかつアンダーグラウンドなオーラをふんだんに散らした味のある一枚に仕上がっている。
Driven' De:st-ructureシリーズは2011年に最初の作品がリリースされ、それから定期的に制作されている。以前の作品にはSound Onlineの矢鴇つかさや、老舗サークルWAVEのMorrigan、pop'n musicでの別名義、Axが有名なonokenなどの人物が参加していた。

さて、このDriven' De:st-ructure3でももちろんゲストが参加している。
目玉は初の海外アーティストのゲストとなったZardonic、日本人DJ兼トラックメイカーのNishの別名義、N15Hだろう。
Zardonicはベネズエラのトラックメイカーで、リミキサーとして各国で知られている。日本でもドラムンベースやダークステップ等のダンスミュージックの中でもよりベースラインが重厚なものを好む人には有名なアーティストである。
またダンスだけではなく、メタルにも精通しており、彼の曲の中にはメタルとダンスミュージックを複雑に融合させたトラックもみられる。
Nishはハードトランスやテックダンスを得意とするアーティストで、N15H名義はドラムンべース系統のトラックを発表する際に用いている。Driven' De:st-ructure3以前にも使われたことがあった。
最近はDubstep+TechDance=Dubstekというジャンルを提唱し、精力的に活動している。Drive Me Crazy (Dubstek Mix)等を聴いてみればどのようなジャンルなのか分かるのではないだろうか。

話がだいぶ逸れてしまったが、CDの内容に戻ろう。
収録曲は11曲で、58分。ゲストが4名でその他のトラックは全てfangの曲で構成されている。
2曲目、KahlessはまさにこれぞSound Ave.の、いやfangのブレイクビーツと言えるキラーチューン。変則的なリズムに酔いながら頭を振って欲しい1曲。
3曲目は前述のZardonicの曲で、ドラムンベース+ハードコアロックと言えるような、こちらも激しいトラックになっている。ディストーションがかかったギターの音色に注目したい。
6曲目のPumped Upはサンプリングボイスが効果的にあしらわれた、ダンサブルなベースのリズムが耳に残る曲。他の曲に比べると若干であるがBPMが遅い。
また先ほどは触れなかったが、他の2名のゲストの曲も非常に挑戦的で聴いていて飽きない。全体として非常にクオリティの高い作品に仕上がっている。

Sound Ave.はオリジナリティ溢れる作品を発表し続けている。これからのリリースでも我々リスナーを常に刺激してくれるだろう。