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ESQUALIA - reproduction / 東方アレンジ

ESQUARIA 2ndアルバム「reproduction」



Title : reproduction
Circle : ESQUALIA
URL : http://lydiagrave.net/esquaria/special/reproduction/

東方アレンジの中でも、クラブミュージックアレンジというジャンルで新進気鋭のサークルとして注目したいのはESQUALIAである。
サークルの主はLYDIA GRAVEにも参加しているルオン。LYDIA GRAVEでも同じ名義で活動しているが、そちらではオリジナル曲を発表してる。

このCDはそのESQUALIAの2ndアルバムである。ただ、ESQUALIAの設立は2013年…つまりまだ1年経っていない程度なので、リリースペースとしてはかなりのものである(ちなみに1stアルバムは例大祭10で、5月)。
LYDIA GRAVEと違い、ESQUALIAのメンバーはルオン1人なので、基本的に他の参加者はゲストという扱いになっている。もっとも、ボーカリスト/コンポーザー/Webデザインを全て1人で行えるCHICACOはLYDIA GRAVEのメンバーということもあり、かなり近い場所で活動していることになる。

特設サイトを見て頂ければわかるが、ゲストは錚々たるメンバーだ。
野暮なので全員を拾い上げることはしないが、綾倉盟、めらみぽっぷ、最近声優としての活動を発表した中恵光城、前述のCHICACO、商業での活躍もめざましいClean Tears、kirin、satella等々、実力派が集まっている。
個人的には、最近再び活動が活発になっているiznaが参加しているのが好ポイント。inzaは個人サークルizmizmで数年前に主に活動していて、一時音沙汰がなかったがここ最近…昨年の春頃から再始動している。日本人的なトランスやトランスコアが得意な人物だ。

さて、CDの内容だが、「クラブアレンジ」と打ち出している通り、50分間クラブサウンドが流れ続ける作品になっている。
東方アレンジ曲だが、原曲が維持されている方ではないだろう。主なメロディ(その曲の最も有名なメロディ)は確認できると思う。
ボーカルトラックがほとんどで、インスト曲は3曲。なお、曲目は10曲である。
1曲目、寒椿はいかにも2013年のEDMの流れを汲んでいる。弱めのワブルベースに分かりやすいメロディはまさに流行曲と言える。そこにボーカルの綾倉の声が重なるのだから、これをEDMと言わずして何がEDMであろうか。
4曲目 GamenessはDubstepのようなイントロから始まり予想通りDubstepになる。Dubstepと言うには若干速すぎるのでBrostepと言ったほうが正しいか。何にせよこちらも最新のトラックである。
リミックス枠の9曲目、めらみぽっぷが歌うセンチメンタ・ル・ガルー - Clean Tears Remix -はリミキサーのClean Tearsの力量をありありと感じる高速トラックに仕上がっている。それでいてベース・ミュージックの要素を多量に噛ませているので後味がしつこくない。これまで多数の曲のリミックス、アレンジを請け負ってきた氏であるからこその極致である。

東方アレンジ界隈の飽和、そして衰退の始まりがささやかれる中で、確かな実力を持ったサークルが新たに登場したのは嬉しい。今年も恒常的にリリースが続く事を期待したい。