SubteAneisMusicA

同人音楽の感想をつらつら書いています。現在は http://srn.xyz に移転しています。

SubteAneisMusicA は Soarinto.xyzに移転しました

新しいURLはこちらになります。

Soarinto.xyz | Dive to New World.

報告が遅れて申し訳ありません。
新しいサイトの方では、レビューの他に同人音楽関連の新譜情報やCDではなくサークルの紹介などの記事も執筆していく予定です。
また、記事を一部そのまま引き継ぎます。また、再編集をして公開するものもございます。

Soarinto.xyzでも宜しくお願い致します。

ViA Factory feat. misha - PLATFORM EP / オリジナル

更新再開いたします。



Title : PLATFORM EP
Circle : ViA Factory
URL :http://via-platform.tumblr.com

今夏最高の発見と表現できるCDがこれだ。
疑わず、試聴ファイルを再生し始めて欲しい。言いたいことは伝わるのではないかと思う。

ViA FactoryはROMO、boco、yoheyの3名からなるサークルだ。
ボーカロイドを用いた楽曲を多数発表している。結成がいつだとかそのような情報は特に明記されていないが、リリースだけを見ればそこまで古くから活動しているわけではないらしい。しかしその実力はここで語るまでもない。
→ http://www.nicovideo.jp/mylist/36749621

実際にViA FactoryとしてCDをリリースしたのは今回が初めて。それまではコンピレーションなどの参加のみで、自サークルからのリリースは存在していなかった。
またコンピの参加は全てボーカロイドを使用したものであった。今回のPLATFORM EPは全曲が生ボーカル…mishaによるものである。素晴らしい組み合わせだと言わざるを得ない。

CDタイトルにも使われている、Track.1『PLATFORM』は傑作だ。日本人が作るドラムンベースを正統に昇華させた、謂わばPop'n'Bassと表現したい軽快で煌めく一連のリズム隊。それに完璧なまでに融合したボーカル。
テンションを"ブチ上げた"後、『Hello New Days』から『Ultramarine』まで堅実な態度を見せつつ、『My Dream , My Melody (for PLATFORM)』で再び勢いをつけたまま〆る。非常に緩急の分かりやすいCDだ。ジェットコースターの最初の落下地点から再生が始まるのだ。
また、『My Dream , My Melody』はイントロの雰囲気からなんとなく察せるように、元々はボーカロイドを用いた作品だった。ボカロ曲初リリースはこの曲だったそうだ。当時(と言ってもこの曲のリリースは2013年であるが)から聴いていなかったことが大変悔やまれる。

今後の活動にも目が離せない。C86では島中での頒布だったが、近い内に壁際の配置になってしまうのではないかと思う。

lasah - "I LOVE YOU," / オリジナル



Title : ”I LOVE YOU,”
Artist : lasah
URL : http://lasah-sound.com/index.html

ゾクゾク
した。
これに続く感情というのは、そう簡単に表現できそうもない。
有り体に言えば、言葉を失ったわけだ。

透き通っていながら、儚げで脆く、見失う、いや聴き失うような声。
しかしながら決してか細いものではない。言うなれば、氷のように柔らかい。
素直に驚嘆したいと思う。これは求めていたものだと直観した。

この作品は文学に対する音楽側からのひとつのアプローチだ。
軸に添えられているのは、もちろん「愛」である。
では、この愛に添えられた「,」(カンマ)は何を意味するのだろうか?
物語は続く、という意味でピリオドではなくカンマを用いているのかもしれない。
実はタイトルには続きがあり、カンマの次には but が続くのかもしれない。

どちらにせよ、この可能性は希望でもあり絶望でもある。愛という言葉から想像するに、希望に繋がっていて欲しいと切に願うところだ。

Keita Kawabata - PARALLEL / オリジナル

http://www.batakobo.com/image/parallel_ban468.jpg



Title : PARALLEL
Circle : バター工房
URL : http://www.batakobo.com/btkb0009.html

ピアノ
を使った音楽として、これはひとつの終着点だ。

Keita KawabataはVUTTERの名で動画共有サイトなどに演奏を発表している。
同時にCDの制作も行い、このPARALLELは発表されたアルバムの中では最も新しいものだ。数としては6作目になる。
「ソリッド・ピアノ」を掲げ、ピアノを中心としたインストゥルメンタルやBGMを制作している。
映画のBGMを担当したこともあり、既に力量は申し分ないものだ。

アルバムはPARALLELという名前でありながら、ベクトルは様々である。
時に情熱に溢れ、時に寂寥感に支配される。これは10本の線によって描かれたアルバムなのだろう。それがあくまで、互いに絶対に交わらないということだ。

またアルバムとしてではなく、楽曲そのものに視点を移すと、無機質なドラムと、激情的なピアノ。閃光のようなヴァイオリンも顔を出している。これらはパラレル(並行)で、決して絡みつくものではない。それぞれが独立し、それぞれが主張をやめることはない。

Blanche Neige - Battleship Collection / 艦これアレンジ

http://blancheneige.yukihotaru.com/images/kankore_banner_L.jpg



Title : Battleship Collection
Circle : Blanche Neige
URL : http://blancheneige.yukihotaru.com/bsc_special.html

艦隊
これくしょんのサービスが開始されてから1年が経過した。
ブームの炎は未だに熾烈である。当然アレンジ作品のリリースも着実に増えている。

Blanche Neigeは母体であるBlanche Neige Linkの参加メンバーによって構成されるサークルである。
母体の話は横におくとして、Blanche Neigeの1stアルバムがこのBattleship Collectionだ。1stアルバムから艦これアレンジが出るようになったのか、とまた1つ新しい時代が拓かれたようにも思えるビビッドなリリースと言えるだろう。

収録曲は13曲。オムニバス形式で、ボーカル曲インスト曲ともに収録されている。
ゲストにはMINAMOTRANCEの源屋、SOUND VOLTEX、GITADORAに楽曲『Joyeuse』が収録されたke-ji、Lick Dom RecordsのC-Showが参加している。

オムニバスと言うこともあり、楽曲は色とりどり。J-COREに寄ったものもあれば、サイケ、Brostep、ハードトランス…等々枚挙に暇がない。
1枚で複数のアプローチを楽しめるのがオムニバスCDの良いところである。このBattleship Collectionはまさにその楽しみ方ができる作品に違いない。
またBlanche Neigeの今後の活動自体も楽しみなところである。2ndアルバム以降の活動がどのように進んでいくのかはまだ誰も分からない。

公式側から艦娘のキャラクターソングも発表され、更に音楽的なメディアミックスが進みつつある艦隊これくしょん。同人サイドからも、新たなアプローチが更に増えることを期待していきつつ、今日も大型建造で資材を食い潰す。

RURIIRO GINGA × Lick Dom Records - Honey Cheeks -Girlish House compilation album- / オリジナル

http://stereoberry.sakura.tv/honeycheeks/images/banner_l.jpg



Title : Honey Cheeks -Girlish House compilation album-
Circle : RURIIRO GINGA × Lick Dom Records
URL : http://stereoberry.sakura.tv/honeycheeks/

R
URIIRO GINGA(ルリイロギンガ)主宰のstereoberryと、Lick Dom Records主宰のC-Showプロデュースのハウスコンピレーションが、このHoney Cheeksである。

各方面で人気のコンポーザー達が贈る、
甘くてちょっと切ないハウスコンピレーションアルバム。
春風のような優しいメロディとビートは、
一度聴いたら恋をしたくなること間違いナシ

作品のコピーのとおり、またアルバムタイトルのとおり、春やピンク、そして乙女をメインコンセプトに据えた作品となっている。
キャッチーなメロディと女性ボーカル、分かりやすい四つ打ち。それに乗るキラキラとしたシンセ音とピアノ。自分が乙女でなくとも心が掴まれる音楽群だ。

参加アーティストの面々は、既にこの界隈ではおなじみとなった顔ぶればかりだ。その一部を拾い上げて紹介していこう。

トップを飾るのはKenichi Chiba。インディーズから越境した活躍を見せるnaotyu-と実の兄弟であり、兄弟で音楽活動をしていた。しかし、このコンピレーションと同日頒布となったKenichi Chibaソロアルバム、LIFE IS LIKE A LIVE!の発表をもって活動を一旦停止することになった。
5曲目、スカート8号のコンポーザーYamajetはBMS界隈の重鎮である。黎明期から活動しており、初期からハウス系統の音楽を得意としていた。最近の活動を見ると、カプコン音楽ゲーム、CROSS×BEATSへの楽曲提供などがある。
9曲目はWonderful Lifeの作曲はJunk。BMSイベント、THE BMS OF FIGHTERSにて、別名義で「乙女ハウス」を書いていた経験がある。自分の曲はDAISHI DANCEに影響を受けたと本人が語っているが、このWonderful Lifeでもその影響を良い方向に感じることができる。
ラストトラックはこのコンピレーションの主宰でもあるC-Showが務めている。KONAMIのSOUND VOLTEXへの楽曲提供のイメージから、ハードコアテクノを得意とするイメージが強いが、むしろそちらを知っていると驚くほど別方向のジャンルでも力を発揮していることが分かる。

純然たるハウスを求めるべき作品ではないが、複数人でいる時に、バックで流しておくと自分が心地よくなるだけではなく、他の人間にも良い影響を与える作品だ。速い音楽に疲れてしまった時、ふと気を抜きたい時に再生したい。

Hymn Above Traumatic Emotion - Mors Certa Hora Incerta / オリジナル

http://static.tumblr.com/a748f4161111f30e395304ac7916bc3b/p4sr5gu/bEYn3yxj4/tumblr_static_aldypdwz0288wkgkwkckwgog8.png

Title : Mors Certa Hora Incerta
Circle Hymn Avobe Traumatic Emotion
URL : http://morscertahoraincertahate.tumblr.com

2014年に入って最初の大規模な同人音楽即売会が終了した。
言うまでもなく、春M3である。

非常に個人的なことであるが、今回のM3では今まで買って居なかったサークルの作品は買わないようにしよう、という心構えで臨んだ。理由は言わずもがな金銭的な問題である。
僕個人の金銭事情はどうでもいいとして、とにかく買い控えというか、購入の閾値を相当上げて視聴ファイルをインターネットの海で聴き漁り、そして当日を待ったわけだ。そんんな状況の中で、「これはどうしても買いたい」と思わせてくれた作品がこれだ。

Hymn Avobe Traumatic Emotion、イニシャルを取ってHATEとなるこのサークルは、メタルコア系統の曲を中心に発表する新進気鋭のサークルである。
ここ最近、あまりピンとくるHR/HMサークルが見つからなかった中で、この発見は衝撃的だった。
どうも経歴的にはボーカロイドを用いた作品を発表していたようで、活動経歴の中にはHATEとなる前の作品が挙げられている。
発足は2012年の末で、生ボーカルを入れた作品は2013年がまだ最初の作品らしく、このMors Certa Hora Incertaは2nd EPという位置づけになっている(1と2の間に1曲発表されている)。

全3曲で、クリーンボーカルとグロウルが対照的なスタイルはメタルコアの流れをきっちりと踏襲しつつ、メロディは叙情的なフレーズが多く挟まれている。クリーンに女性ボーカルが使われているのが個人的に非常にポイントが高い部分である。
メタル系の同人音楽サークルにある傾向として、女性ボーカルを採用することが挙げられるが、HATEはクリーンの男性ボーカル曲も採用している。このEPでは1曲目、白昼夢がそれに該当する。
3曲目の『オディウム城の姫君』は元々ボーカロイド曲としてニコニコ動画で発表されたもの。今回のEPではごくじゅんがボーカルを担当している。

Hymn Avobe Traumatic Emotionとしての活動歴はまだ2年にも満たないが、この力量には驚かされる。特にメタルコアのファンとしては間違いなくチェックしておきたい。
アルバムの発表は今のところないが、本人らによると出す意志は十分にある模様なので、こちらも合わせて今後が楽しみなサークルである。